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「インドへ子供と行くこと」

「お店をしながら子供を育てること」

いつか、しっかり言葉にしようと思いつつも、
お店のブログに載せるのもどうだろう、、、と、
あまり多くは触れてこなかった。

けれど、
わたしたちに子供が産まれ、
どのように過ごしているのか、
たずねてくるお客様や友人も増えた。
友人には細かく話すことができるけれど、
このブログを見ている遠く離れた人には、
なかなか伝えることはできない。

自分たちのことを書くことは、
「不器用なカレー食堂」(晶文社より2015年出版)から
書きはじめてしまったし、、
また書いてみるのもいいかな、と、
少しずつ、わたしたちの子供についても書いてみようと思う。。


 


結婚して10年が経ち、
やっと授かった赤ちゃん。。
これは、授かる前からの話。。。


オープンしてから3年間は、
夫婦ふたりで営業をしてきた。

その後、二階席を作り、客席が増えたことで、
スタッフに手伝ってもらうようになった。

ちょうどその頃、
夫は35歳、わたしは30歳になり、
子供を作りたいと考えはじめていた。

けれど、
店で朝から夜まで働いていた、当初の睡眠時間は一日3~4時間。
休みをとれた日でも、頭痛に悩まされ、薬に頼っては、
少しの家事をするのがやっとだった。
心も体も仕事から離れることはない。。
唯一ふたりで休養といえたのは、
インドへ行くときだけだっただろう。

そんなころ、ふと友人に紹介された病院が、
鍼灸の不妊治療をしているところで、
妊娠について診てもらったら、

「今のあなたの身体では妊娠はできない。
 脈も弱く少ない。身体が弱りすぎている。
 赤ちゃんがお腹にできても、母体が弱りすぎていて、
 赤ちゃんに栄養がとられてはだめだと、赤ちゃんを攻撃してしまう。
 だから授かることができない。。
 看護婦さんや飲食店で働く人にも多いけど、、。
 と、そんなことを言われた。。

ショックだったけれど、わかっていたようにも感じる。
生活を見直さなければ、ならないときだった。
確かに、疲れすぎていた、、、

子供を望まなければ、そのままの生活を続けていたかもしれない。
子供を意識したことで、
わたしは、自分自身の身体を大切にしようと変わりはじめた。


そして数年が経ち、わたしは35歳になった。
自然のままで、というのが難しいのであれば、、と、
ふたりで病院を訪ねた。

それから、
授かった赤ちゃん。。。
お店をオープンしてから、9年目。
やっと。。

幸せを感じるとともに、
またここから新しいスタートだと感じた。
走り続けるしかない。


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