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2015年10月7日

下北沢のB&Bさんで、

砂の岬の本の刊行記念イベントが行われました。

ゲストは、直木賞作家の
西加奈子さんでした。

ご来場いただきましたお客様、
ありがとうございました。


あの日のことについて、
触れよう触れようと思っていたのですが、
その後すぐにインドへ発ってしまい、
遅くなってしまいました…。

あの日、わたしたちが感じていたこと、
感謝していること、
ここに少しだけ記したいと思います。


 
 
 
刊行イベントの依頼を受けた際、
恥ずかしがり屋の主人は、
「これが最初で最後ですっ」
と言っていました。

そのイベントにゲストで来てくださった西さん。

10代から主人の友人である西さんは、
緊張していたわたしたちを和ませ、
慣れないトークをリードしてくださいました。

お相手が西さんでなければ、
実現しなかったイベントだと思います。


・・・・・・・・・・


実は、
前半と後半の休憩のとき、
わたしは西さんとこんな話をしていました。

誤解を恐れずに言いたいことは言う、
そう決めていたので、
本当に思うままに話した前半でした。
しかし、素直すぎる言葉は、
少々強い印象の言葉にもなってしまい…
  
そこで、話しの流れを変えようと、
編集者の方が配慮し、
休憩をはさんでくださったのですが、、、

わたしは、自分の言葉が誤解されたままになっているのでは、、
と少々気がかりにもなっていました。



休憩中、わたしは西さんに、

「この本を書く上で、
 いくつかの内容を最終的には外すことになりました。
 本のなかでは、マイナスのことにはあまり触れすぎず、
 いいことを(読んだ人がプラスになることを)優先的に残すことになりました。

 けれど、わたしたちは、この本を成功本にはしたくありません。
 いいこともあったけれど、
 その裏には、それ以上に辛い出来事もありました。
 辛い悔しい出来事があったからこそ、今のわたしたちなのです。
 いいことばかりじゃない、
 いろんな面の、いろんなわたしたちの感情がある、
 そんなことを、わたしは伝えたかったのです。
 
 本で書けないことを、
 文字では残こすことができなかったことを、
 こういうイベントでは触れたいんです、、、

 なんて言葉にしたらいいのか、、、、」



そして、西さんは、

 「そのままを、素直に伝えたらいいちゃう。
  確かにさっきのままやったら、誤解されてしまうかもしれん。
  そのまま、言ったらええねん。
  だいじょうぶ、わかってくれるよ」


そのような内容の、会話をしていました。

わたしは、西さんの言葉に勇気づけられ、
落ち込むのではなく、もう一度その内容に触れ、
自ら話していこうと決めました。




その後半の会話のなかで、
自然に出てきた言葉。

伝えたいと思う気持ちから、
自然と口にした言葉。。


「美しいものばかり見ていると、
 美しいものが、美しいということさえ忘れてしまう」

良いことばかりあったら、
良いことさえ、良いことなのだと気づかなくなる。

幸せなことばかりのなかでは、
幸せがなんなのか、わからなくなる。


すべては、表と裏があるということでしょうか。

表面だけでなく、裏面も、
ちゃんと感じていきたい、忘れたくない、
そう思い、考えた日でした。
 

この日のイベントで
西さんと会話したことは、
その内容すべてが、
わたしたちにも意味深いものでした。

ありがとうございました。。。


  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 
当日の会場の様子を、少しだけ撮影したものを、
いただきました。
よろしければ、ご覧ください。。
 
 ↓ ↓ ↓
 

 

 
 「すべては実感やねん」

西さんは、「実感」というキーワードをはじめから、
ずっと話されていました。


人は、
自分の人生で経験したこと以上のことは、
生み出すことはできないように思います。。

 
深い悲しみを知って、
その先の深い喜びも知り、
その経験から、
人に接したり、自分の人生を生きたりする。



「実感」はすべて、のように感じます。

経験することの大切さを、必要さを、
この日は強く、今まで以上に強く、
かみしめていました。



西さんの本も、
 「実感」されていない方が書けない、
本当の生が、表現されているように感じました。

だからこそ、
人の心に、胸のなかに熱く響くのだと思います。。


 
この日のことを、
わたしたちは、生涯忘れません。


西さん、
お客様、
B&Bさん、
スタッフの方々、

熱い時間を過ごさせていただきまして、
本当にありがとうございました!



砂の岬




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